YouTubeとGoogleの共通点

GoogleYouTubeを買収したというニュースはあらかじめ予想されてたこととはいえ、びっくりしました。
梅田さんはブログでこのように言われています。(http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20061009/p1)

この買収ニュースを聞き反射神経的に感じたのは、「こんなものゼロから作れば俺たちの方がいいものが作れる」という「天才的技術者の発想」より遥かに上位のところで、Googleがきちんと「正しい経営判断」を下す会社になったんだなぁ、ということである。

反射神経的に感じたことにつっこむのもどうかと思いますが、”「こんなものゼロから作れば俺たちの方がいいものが作れる」という「天才的技術者の発想」”というのがそもそも存在したのか僕は疑問に感じます。この発言はGoogleの共同設立者、LarryとSergeyのことを指しているのかそうではないのかわからないのですが、少なくともGoogleの大半のエンジニアは外から見るよりは自らを「天才」とは思っていないように感じます。

というのも僕がお会いしたことのあるGoogleのエンジニアは非常に気さくで謙虚な方でした。YouTubeのことについて聞くと「YouTubeはおもしろいよ」とおっしゃっていました。それにGoogleには社内に有名なソフトウェアの開発者がたくさんいて、自分なんてまだまだともおっしゃっていました。これをGoogleの一般のエンジニアまで広げて考えるのも少し早計ですが、少なくともその方からは「こんなものゼロから作れば俺たちの方がいいものが作れる」という雰囲気は感じませんでした。

さて、タイトルの共通点のことですがそれは開発にPythonを多く使っているだろうということです。GooglePythonを使っていることは確かですが、おそらくYouTubeも相当な量のコードをPythonで書いていると推測されます。というのもYouTubeの求人ページを見ると、必要とするスキルや経験のところに少なくとも3年のPython開発経験と書いてあるからです。GoogleにはPython言語の開発者Guido van Rossum氏がいるのでその影響も今回の買収劇にほんの少しぐらいあるのかなと勝手に想像しています。